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2013.12.01 『西行花伝』
辻邦生作品の大作『西行花伝』です。
新潮文庫で非常に厚みのあるのが特徴です。

弟子の藤原秋実が取材した
師西行の言行や西行自身の語りなどで
西行法師の生涯を追うという体裁で
物語が進んでいきます。

待賢門院との恋や保元の乱などが
中心となって構成されており、
その中から歌、いいかえると文化の力を
信じて行動を起こしていく西行が
印象的な作品です。

なにげない自然、人々の暮らしに
美しさを見出し、仲間たちとともに
歌を作っていくという側面と
出家の身でも俗事にも取り組んでいく側面と
色々な人が語り部となることで
重層的に浮かび上がるようになっています。

文章自体も美しく、この世とは何なのかを
考えさせられるような感じで、
大変な力作となっています。
なんというか、オトナな作品です。
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