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乙川優三郎作品の短編集『武家用心集』です。
火の「用心」の意味ではなく、
それぞれの主人公の決心というか、
心の在り方や意志を描いた作品です。

『田蔵田半右衛門』
『しずれの音』
『九月の瓜』
『邯鄲』
『うつしみ』
『向椿山』
『磯波』
『梅雨のなごり』

刺客となる男性目線の『田蔵田半右衛門』『邯鄲』。
女性目線の『しずれの音』『磯波』。
どれも佳品ばかりですが、
個人的には女性の自立がテーマの『うつしみ』や
将来の約束を取り戻そうとするまでの
恋人たちを描いた『向椿山』が心にのこりました。

いずれの作品も、ほの明るい未来が暗示されているようで
読後感が爽やかでした。
先にも書いたように、実際には
思いまどい、悩んで苦しんだ果てに
自らの心を決めるということで、
けっしてハッピーエンドというわけではないんですが。

この作品集で、中山義秀文学賞をとったんですね。
それだけ出来のいい作品集だと思います。
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