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2012.06.21 『真剣』
今回の歴史・時代小説は、海道龍一朗作品の『真剣』です。
著者の処女作なんだそうです。
新潮文庫には出版までの経緯が詳しく載っていて
その文章もまたおもしろいです。

新陰流の創始者である、上泉信綱が主人公です。
剣を極めるための修行の日々、
上野国の国人衆としての武将の日々、
新陰流を広める旅と
信綱がストイックに生き抜くさまと
胤榮が宝蔵院流槍術を編み出すまでの日々が
硬質な文体で描かれていき、
ラストで2人がぶつかり合うことになります。

章だてが年代順ではないのですが、
この流れであることが飽きさせないというのか
面白さのうねりが生み出されています。
また、胤榮や柳生宗厳などが関西弁であるのも
関西在住の立場からも親しめました。

この作品は、個人的には傑作の部類に入ります。
主人公たちの挫折や人情の機微、
戦国武将たちの器量の大きさの描かれ方など
時間を忘れてしまいます。
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