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杉本苑子作品の『穢土荘厳』。
この作品はかなり前から読みたくて、
やっと入手できました。

蘇我系の外戚から藤原系の外戚へ、
権力が移っていく中で、暗躍する権力者、
町の医者と染物に工夫を重ねる娘、
陰謀に関わり、九死に一生を得て出家する男と
本当に幅広い視点から物語が進んでいきます。

下巻では、奈良の大仏が建築されていく様子が
とても詳細に描かれており、
そこに関わった膨大な奴隷を含めた人たちの
まさに血と汗でできたということが、実感されました。
大仏は平重衡や松永久秀が焼いてしまいましたが、
そのたびに繰り返され来たんでしょうね。

歴史的建造物を、ただ眺めるというのではなく、
そういう人為のたまものとしてみると、
またちがった感想が生まれます。

永井路子作品『美貌の女帝』を読んでから、
この作品に取り掛かりましたので、
時代背景がスムーズに入ってきました。
ボリュームがありますが、秋の夜長にピッタリかもしれません。
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北沢秋作品の『哄う合戦屋』です。

信濃の一角で領地のやり取りをしている、
豪族の遠藤吉弘のもとに仕官した
天下取りを助ける野望を持つ、石堂一徹が主人公です。

一徹を迎えた遠藤家には、娘の若菜がおり、
領民たちを引きつける人望があります。

陰気でぶっきらぼうな軍師、石堂一徹と
陽気でマスコットガールとして活躍する遠藤若菜が、
審美眼や芸術的センスで共鳴し、
力を合わせて遠藤家の勢力拡大に乗り出しますが、
領主吉弘には、一徹に対する嫉妬心が。

単なる戦国合戦物語ではなく、
心の交流やせめぎあいなどの心理が描かれることで
作品としての奥行きもある、物語になっています。

続編もあるみたいですので、期待がもてそうです。
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