上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
『天地明察』は、冲方丁の作品です。
まず、作者の名前が読めませんよね。
「うぶかた とう」と読むのだそうです。

数学が、生業の囲碁よりも好きという
安井算哲こと渋川春海が
困難や挫折を乗り越えて、日本独自の
暦を作るまでを描いた作品です。

『樅ノ木は残った』と同時代の作品ですが、
和算を確立した関孝和も同時代に活躍したんですね。
ちなみに、下馬将軍の酒井忠清は
この『天地明察』でも重要な役割を果たしています。

身分制の江戸時代。職業も世襲が建前ですが、
「大和暦」の確立は、渋川春海の身分も
引き上げることになりました。
そういうことがサラッと書かれているのも
好感が持てましたし、
非常に読みやすい作品です。
スポンサーサイト
『樅ノ木は残った』は山本周五郎作品です。
NHK大河ドラマにもなったことがある、名作です。

伊達騒動を題材とした長編で、
主人公は原田甲斐です。
幕府の諸藩お取り潰し政策に
果敢に対抗し、悪名を背負いながら死んでいく
感動モノの作品だと思います。

主人公を取り巻く脇役のなかでも
個人的には宮本新八が好みです。
道を踏み迷った挙句に、一念発起
芸人の道へと進んでいきます。
人の弱さ、もろさを体現しているかのようです。

何度も読み返しているこの作品ですが、
違う視点からということで、
海音寺潮五郎作品の『列藩騒動録』と併読しました。
その中で『樅ノ木は残った』の説は採らない、
というようなことが書いてあります。
そのあたりに、山本周五郎の
小説を作る作者としての
アプローチのおもしろさが感じられました。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。