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池宮彰一郎作品の『最後の忠臣蔵』です。

舌の根も乾かないうちに、
連続更新となりました。

討ち入り後に切腹したのは、46人。
「四十七士」の生き残りである
寺坂吉右衛門を主人公とした連作短編集です。

討ち入り直後に大石内蔵助などに
諭された吉右衛門が、討ち入りに加わらなかった
旧赤穂藩士や遺族などのために
奔走する様子が描かれていきます。

討ち入りに加わらなかったことで有名な
高田郡兵衛は登場しませんが、
内蔵助と対立した大野九郎右衛門が
出てくるなど、面白い解釈があります。

忠臣蔵の後日譚として、
非常にクオリティの高い作品ですので
興味のある方には、おススメしたいです。
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吉川英治作品の『新編忠臣蔵』です。

「松の廊下」から四十七士切腹までを
オーソドックスに描いた作品で
全体をわかるのには適しているかな、と思います。

討ち入り後のエピソードが
意外に長くて、しかも
どの作品だったか忘れましたが
短編にもなっていたと思います。
(調べろって話ですが)

ということで、あと一作品
忠臣蔵関連を所持していますので
季節外れの忠臣蔵を攻めてみたいと思います。
葉室麟作品の『花や散るらん』。
『いのちなりけり』の続編です。

主人公は雨宮蔵人とその妻、咲弥。
そして、この二人に子どもが登場します。
ネタばれになってしまうのですが、
この子ども、香也には秘密が。

徳川綱吉の時代。前作では
水戸藩と佐賀小城藩の関係で
話が進んでいましたが、
今回は、赤穂藩と吉良家との関わりを
軸に話が展開していきます。

大奥では権力者、右衛門佐と
綱吉の母、桂昌院との暗闘や
江戸、京都のせめぎ合いなども
描かれていて、
欲張りな人にはぴったりでしょうか。
個人的には、もっと
すっきりした話のほうが読みやすいですが。

ともあれ、面白い作品ですので
忠臣蔵関連作と併せて読むといいかもしれません。
隆慶一郎作品の『死ぬことと見つけたり』です。
この作品も作者の急逝によって
未完の作品となっております。

佐賀鍋島藩の浪人である
斎藤藤杢之助、牛島萬右衛門
そして藩士の中野求馬の三人が
佐賀藩に起こる様々な事件に
巻き込まれるというストーリーです。

『葉隠』の武士道にそった
行動を体現する杢之助、萬右衛門は
自らを「死人」とし、
次々に襲いかかる幕閣の陰謀や
佐賀藩とその支藩の抗争を
取り鎮めていきます。

他の作品群と共通の思想に基づいて
話が展開していくので、
『吉原御免状』なんかの作品と
併せて読むといいのでは、と思います。
伊東潤作品の連作短編集
『疾き雲のごとく』です。
北条早雲にゆかりのある人物が
主人公の短編が連なって
早雲の一生が見えてくるという、
重層的な作品です。

『道灌謀殺』
『守護家の馬丁』
『修善寺の菩薩』
『箱根山の守護神』
『稀なる人』
『かわらけ』

なかでも印象に残ったのは、
『守護家の馬丁』でした。

扇谷上杉家の上杉定正の乗馬を
世話する彦三が主人公です。
定正の颯爽たる武士の姿と
それに似つかわしくない頓死。
そして、馬泥棒となった彦三が
早雲に投げかける言葉。

早雲の有名なエピソードを
見事に再構築してあって、
面白い作品になっていると思います。

ほかの短編もそれこそ
太田道灌のような有名人から
お坊さんまでさまざまな語り部が出てきますが、
話がひねってあって、
すぐに読んでしまいました。

司馬遼太郎『箱根の坂』を
読んでから、本作品を読みましたので
比較するのも面白かったですよ。
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