上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
永井路子作品の『美貌の女帝』です。
この前に読んだ藤原不比等と同時代の作品です。

主人公は女帝、元正天皇です。
未婚の女帝であり、皇后の経験もなかった
元正天皇がどうして登極できたのか
作者は面白い視点で小説化しています。

持統天皇、元明天皇、元正天皇と
女帝が続いた時代。
政敵の藤原不比等と暗闘を繰り返しながら
蘇我氏の血を受けた王族を守ります。

また、不比等死後の藤原兄弟とも
長屋王の変、聖武天皇への譲位など
奈良時代の全盛期を迎えていく中で
敗北してしまうという、ストーリーです。

同時代作品を続けていくと
全然違う視点が面白いですね。
スポンサーサイト
黒岩重吾作品の『天風の彩王 藤原不比等』です。
タイトルのように、奈良時代に活躍した
藤原不比等が主人公の小説です。

鎌足の次男として生まれ、
持統天皇、文武天皇、
元明天皇、元正天皇と4代の天皇に仕え
権勢を奮った人物として有名ですね。

持統天皇に重用され、これまで
蘇我氏が独占してきた外戚の地位を
不比等が確立していく姿と同時に
実際には、権力の座から転落することをおそれ
政敵を次々と失脚させていく姿が描かれます。

このころは皇位継承権が流動的で
すぐに権力抗争につながっていたことが
よくわかりますが、かといって
不比等が皇位継承権を確立させたわけでもなく
平安時代まで骨肉の争いは続きます。
ただ、先にも述べたように
藤原氏が外戚の地位を占めるようになったのは
間違いないところです。

上下2冊のボリュームで読みでのある作品です。
海音寺潮五郎作品の『大化の改新』です。

タイトルのように、大化の改新だけを
あつかっているわけではなく、
清寧天皇から天武天皇までの時代の作品です。
小説というよりは、歴史書みたいですが
もともと、日本の通史を
何人かの作家が分担して書いたものらしいです。

古代は朝鮮半島との関係を抜きにして
考えることができないほど、国際情勢と
密接にかかわっていますが、
文化の輸入に関しても詳しく書かれてあり
興味深く読みました。

平群真鳥や蘇我蝦夷などにまつわる
天皇家を脅かす存在の記述なども
面白く、なかなかハードな内容でしたが
すぐに読むことができました。
黒岩重吾作品の『中大兄皇子伝』です。
タイトルの通り、天智天皇の生涯を
一人称で語った作品となっています。

大化の改新に情熱を燃やした中大兄皇子ですが、
十分な成果を上げられないままに
国際環境の急変により
白村江の戦に破れてしまい、
その後は失意のうちになくなってしまいます。

このように書いてしまうと身も蓋もありませんけれども
作品中では、中臣鎌子という右腕を得て、
律令国家の樹立を目指した、
恋多き野心家として描かれていきます。

天智天皇伝ではなく、中大兄皇子伝となっているように
乙巳のクーデターに至るまでが面白かったです。
朝鮮半島情勢と隋、唐の動きまでを
よく理解できると古代は面白いですね。
ついうっかり、アップをするのを忘れていました。
『風の果て』は藤沢周平作品です。

家老の桑山又佐衛門が
果たし状を受け取ることから
物語は始まり、
過去の回想と現在の動きが交互に交錯しながら
ストーリーが進んでいきます。

道場仲間だった5人の親友たち。
上士の息子だった鹿之助は執政への道へ。
他の4人は、身分の低い下士の冷や飯食いです。

親友同士が政争の敵同士になったり、
刺客として雇い、雇われる関係になったり
追う立場になったり追われる立場になったりと
青春時代の青臭さは、年を経るごとに
現実との葛藤へと変わっていきます。

桑山家に婿入りした隼太は
家老になりあがっていきますと
冒頭にも書いたような事態に陥ってしまいます。

上下巻ありますが、非常に読み応えのある作品です。
時間を忘れて読みふけってしまいました。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。