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伊東潤作品の『武田家滅亡』です。
600ページを超える大作です。

武田家に北条家から輿入れしてきた
勝頼夫人の桂、
後世の評価低い長坂釣閑、
伊那の国人衆の与力である宮下帯刀、
武田家の若者、小宮山内膳と辻弥兵衛など
それぞれの立場から武田家の最期に
かかわった人たちの視点で描かれます。

滅亡までの6年間、決して暗愚な
リーダーではなかった勝頼でしたが
時代の流れに呑み込まれてしまうさまが
克明にかかれていて、引き込まれました。

とくに、宮下帯刀や小宮山内膳、辻弥兵衛の
3人の活躍や裏切りなどが
話を深くしているように思えました。

分量が多く、読み応えのある作品だと思います。
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火坂雅志作品の『覇商の門』です。
戦国時代に活躍した堺商人の今井宗久が
主人公に据えられています。

早くから鉄砲に目をつけ、
武器商人として成功していく宗久ですが、
成り上がるためには手段を択ばないという
なかなかのダーティーヒーローです。
そして、織田信長に目をつけ、
資金面で織田信長を支えます。

徒手空拳の若者がときに失敗、
ときに挫折しながらも大商人をめざす
前半部分がおもしろいです。

経済から見る戦国時代。
興味ある方はぜひ、どうぞ。
突然ですが、気づけばこのブログも
4周年を迎えました。
そろそろ手持ちの文庫も尽きかけており
今後は、仕入れがカギになりそうです。

余談は置いておいて、
佐藤雅美作品の『幕末住友参謀 広瀬宰平』です。
銅山経営で老舗の住友を
幕末動乱期に際して見事に乗り切らせた
広瀬宰平が主人公です。

グラフなどが多用されていて、
ちょっと小説っぽくないところもありますが、
経済の視点から幕末を見るのも
興があるかな、とおもいます。
2012.08.21 『達成の人』
植松三十里作品の『達成の人』です。
主人公は二宮尊徳で、40歳くらいまでの
生涯を描いた作品です。

少年時代の洪水や貧しい生活の苦労が
コンサルタントのように
次々に農村を再生させた実績につながったようで
その苦労の連続が描かれています。

管理人個人的には、小学校の銅像でしか
お目にかかったことがなく、
ナニをした人なのかもさっぱり知りませんでした。
この作品を読んで、初めて事績に触れました。

二宮金次郎は、最終的に幕臣になったみたいですね。
そういう意味では、出世物語序曲みたいに
読めると思います。
けっこう読みでのある作品です。
2012.08.17 『忘れ文』
今はやりの書下ろし時代小説のシリーズから
坂岡真作品のぐずろ兵衛うにゃ桜『忘れ文』。
ぐうたらな岡っ引きである六兵衛が
活躍するシリーズの第1作目です。

この作者の作品は初めて読みました。
思っていたよりも軽く読めて
面白いというのが感想です。

あんまりがんばらないところや
面倒くさがりなところが
恥ずかしながらみずからに
オーバーラップしてしまいます。

連作短編集で、サクサク読めますが
続きがどんどん出ていますので、
どこまでついていけるかわかりません。

まあ、ぼちぼち読んでいけたらと思っています。
読みがいのある作品を発表していて、
直木賞も受賞した作者の歴史・時代小説です。
葉室麟『いのちなりけり』。

和歌に関する作品だというので、
政争とか剣戟なんかには無縁の内容かなと
思っていたんですが、
完全に裏切られてしまいました。

佐賀藩の分家である、小城藩雨宮蔵人が
結婚したもののある事情から
水戸で暮らす妻、咲弥に和歌を届けるという
話なのですが、
朝廷と幕府との水面下での争いや
鍋島と竜造寺との因縁などが絡んで
和歌を探し届けるまで16年もかかります。

登場人物も、『葉隠』の山本常朝や
黄門様に助さん格さん、柳沢吉保など多彩です。

解説などに「感動作」と銘打たれていましたが
管理人個人的には、エンターテイメイント作と
受け取ってしまいました。
この作品は歴史・時代小説ではありませんね。
ジャンルはノンフィクションかと思われます。
このブログにアップするか迷ったんですが、
えい、ままよと紹介します。
松本清張作品の『日本の黒い霧』です。

戦後のGHQ占領体制下で起こった
いくつもの事件などをとりあげています。

推理小説の名作をたくさん残した松本清張。
作者の視点から下山事件とか松川事件とかが
解明されていくと、
「事実は小説よりも奇なり」という言葉が
単純に浮かんできます。

再読なのですが、内容はほとんど覚えてませんでした。
ただ、読みながら興奮しましたね。
アホなアタマには、うれしい誤算です。
戦後史を知るには、面白い作品だと思いますよ。
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