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山本周五郎短編集の『あとのない仮名』。
戦前から晩年までの作品が8つ収められています。

『討九郎馳走』
『義経の女』
『主計は忙しい』
『桑の木物語』
『竹柏記』
『妻の中の女』
『しづやしづ』
『あとのない仮名』

岡崎ものの『討九郎馳走』。
こっけいものの『主計は忙しい』
岡場所ものの『しづやしづ』
下町もののシリアスな『あとのない仮名』
と、いろんなバリエーションの作品が
楽しめる8編です。

このなかでは、『桑の木物語』が泣けます。
町で育った腕白小僧という風変わりな
経歴を持つ家臣と殿さまの友情が描かれます。

また、『しづやしづ』も泣ける話です。
岡場所ものは総じて好きな管理人でございます。
幸せをつかんだらいいのに、
物おじしてしまうおしづの心がかなしいです。

好編ぞろいだと思います。
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2012.04.25 『一豊の妻』
永井路子短編集『一豊の妻』です。
6つの短編が収録されています。

『お秘蔵さま物語』
『お江さま屏風』
『お菊さま』
『あたしとむじなたち』
『熊御前さまの嫁』
『一豊の妻』

すべての作品が女性を主人公にしています。
お秘蔵さまは家康の側室、お梶の方。
お江さまは、大河にもなったお江の方。
お菊さまは九州の大名の娘のようですね。
あたしはお百姓さんですが、題材は宇都宮釣り天井事件。
熊御前は家康の孫のお熊で、嫁は千姫。
さいごは山内一豊の妻、お千代です。

戦国時代から徳川幕府草創期にかけての
女性たちの生きざまを描いており、
作者のあとがきによれば、すべての話が
関連付けられているとのこと。
さすがの一言です。

おもしろかったのは『あたしとむじなたち』でした。
放埓な娘のもとに忍び込んできた
百姓姿の浪人2人と「あたし」の関係を
「あたし」の独白で描いていきます。
なかなかシュールな感じに仕上がっています。
池波正太郎作品の『真田太平記』。
時間がかかりましたが、読了しました。
今日は、後半の4冊を紹介します。

大坂冬の陣へむかう時期から
真田家が信州松代に国替えを
命じられるまでの時代です。

真田幸村が冬、夏の陣で武名を挙げながらも
華々しい最期を遂げてしまい、
草の者もほぼ全滅となってしまいます。

そして戦後、唯一残った草の者お江は
幕府から何かと因縁をつけられる
信之のためにもう一働きをします。

本作品のタイトルは「太平記」がつきますが、
ちょっと考えると、ピッタリのネーミングですね。
全12巻とめちゃくちゃ長いですが、
会話文が多いためか、想像しているよりも
早く読めるのではないかと思います。

この作品も傑作ですね。
大作『真田太平記』は中盤戦です。
時代としては、太閤秀吉の死から
関ヶ原の戦い、その戦後という時期です。

やはり中盤戦のクライマックスは、関ヶ原。
昌幸、幸村父子と信幸が東西に分かれて
あい争ったのは有名ですね。
そして、真田家の忍者「草の者」の暗躍。

真田太平記の醍醐味の一つが、
忍者たちの暗闘だとおもいます。
お気づきの方も多いでしょうが、
直前に紹介した、
司馬遼太郎『風神の門』を
「フリ」に使ってしまう結果になってます。

真田太平記の場合は、
有名な、「真田十勇士」は出てきません。
それでも各地に忍び宿を設け、
連絡を取り合いながら、
家康側の忍者と争います。
この関ヶ原の戦いでも、「草の者」は大活躍です。

この中盤の『真田太平記』、
岳宏一郎『群雲、関ヶ原へ』を読み返したくなりました。
池波正太郎の大作、『真田太平記』です。
全12巻もあるので、3回に分けて
紹介しようと思います。

主人公は、戦国時代の真田家と
真田家にゆかりのある人たちということでしょうか。
真田昌幸、信幸、幸村の親子兄弟と
真田家の忍者「草の者」を中心として
真田家の家臣たちにもスポットが当てられます。

前半の4巻までは、武田家の滅亡から
豊臣秀吉による文禄の役までの時代です。
なかでも前半の山場は
上田城攻防戦でしょうか。

「表裏比興」といわれた真田昌幸が
北条、上杉、徳川といった大勢力に囲まれた
領国をうまく経営していくために
忍者による諜報網を駆使していきます。

忍者同士の戦いがあったり、
昌幸の女出入りがいろいろおこしたりと
なかなか幅広い内容となっております。
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