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宮本昌孝作品の『旗本花咲男』です。
主人公の茶乙女留主水之介が
家伝の放屁術である、オナラをあやつって
騒動を片づけていくという
かなり破天荒な時代小説です。

上巻のほうは短編集、下巻は連作短編として読めますので
上下を続けて読む必要はないです。

大御所の吉宗、将軍家重をはじめ
若き日の田沼意次や「鬼平」の父の長谷川平蔵など
この時代を彩る登場人物もわんさか出てますし
面白おかしくできあがってます。

文庫として出版されるまでに
紆余曲折があったみたいで、
作者としても思い入れのある作品のようです。
本格派の作品を読みたい人、以外におすすめです。
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佐藤賢一作品の『二人のガスコン』です。
『三銃士』で有名なダルタニャンと
劇になっている有名な詩人、
シラノ・ドゥ・ベルジュラックのコンビが
鉄仮面のナゾを追いかけるという
エンターテインメント性の強い作品です。

ストーリーが二転三転していきますし、
恋と陰謀と剣戟の黄金のトライアングルが
繰り広げられるのも非常に面白いですが、
オチにやや難もあるのかな、と感じないでもないという。
ま、そこは単純に楽しんだもん勝ちみたいな。

佐藤賢一作品、いわゆるサトケン作品は
読ませる力みたいなものが強くて
少々のアナには眼をつぶったほうが面白いですからね。

『三銃士』を読んだり、ミュージカルなどになっている
『シラノ・ドゥ・ベルジュラック』を見たりすると
さらに面白く読める作品だろうと思います。
文庫通巻でいうと、35~37巻です。
『ローマ人の物語』シリーズの『最後の努力』。

ここでは、ディオクレティアヌス帝と
コンスタンティヌス帝の2人の皇帝の時代に
光が当てられています。
いちおう、高校の世界史では必ず覚える名前ですね。
ディオクレティアヌス帝の場合は、
ローマ帝国を分割統治をした皇帝として、
コンスタンティヌス帝はキリスト教を保護した皇帝として。

ローマ帝国の再興をめざしてとられた政策が、
分割統治であったり、キリスト教の保護であったりするわけですが
その背景がしっかり頭に入るように
帝国の状況を詳述してくれている作品ですから、
単に暗記しただけの高校時代が
かなり残念に思えてきます。

結果を言うと、この2人の皇帝によって
再編されたローマ帝国は
こののち100年程度を延命することになりました。
そういう意味では、
覚える価値のあるローマ皇帝なんだな、と思います。
高橋三千綱作品の『暗闇一心斎』です。

前作に続き、幕末の剣豪にストーリーテリングをさせながら
中村一心斎が活躍していきます。
大石進、白井亨、島田虎之助という、
その道に詳しくないとわからない名前ながら
有名な剣士たちを手玉に??とる一心斎。
エンターテインメント性あふれる作品ですね。

一気に読んでしまうほど面白い作品でしたが、
再読だったにもかかわらず
前に読んだ時の記憶がほとんどないという・・・。
前の時も「面白っ」って思ったはずなんですが、ねぇ。

あとがきには、シリーズ続けたいとありましたんで
楽しみにしておきたいと思います。
高橋三千綱作品の『剣聖一心斎』です。
文春文庫のあとがきによると
作者にとっては、思い入れの強い作品みたいです。

主人公の中村一心斎は、埋蔵金を探す剣豪。
破天荒な言動と剣聖の名に恥じない強さで
周りの人たちを自分のペースに巻き込んでいきます。
千葉周作や男谷精一郎、斎藤弥九郎ほか、
幕末を彩る数々の剣豪たちが登場し、
一心斎に巻き込まれてしまいます。

幕末のスター勢ぞろいみたいな感じで
非常にエンターテイメント性の強い作品です。
この直前に『北斗の人』を読んでいたため
かなり面白く読めました。

次の続編とともに再読ですけれど、
情景描写などが非常に長けている作品です。
そういう点がしっかりしているから
余計に、楽しい作品に仕上がっているんだろうと思います。
2011.11.05 『北斗の人』
司馬遼太郎作品の『北斗の人』。

管理人、がんじがらめマンは
北斗の拳世代なので、どうしても
ケンシロウをイメージしてしまいますが、
幕末の剣豪、千葉周作が主人公です。

千葉周作が若いころに
北辰一刀流をうちたてるまでを中心に描いた作品です。
そのうち、上州での「武道額」めぐる
馬庭念流との確執にかなりの紙幅を割いています。

読み始めたのは、この直前に読んでいた
『命の版木』で林子平が馬医者をしていたのと、
千葉周作が若いころ馬医者してたという記憶があったので
読んでみようかな、と思ったんです。
これが完全な間違い。
で、実際の馬医者は周作の父。
このブログの信憑性を疑われるようなエピソードで
我ながら、呆れてしまいます。

作品自体は長い割にスッと読めますし、
管理人、がんじがらめマンの受けた印象では
司馬遼太郎作品にある説教臭が割合少なく感じました。
ですから個人的には読みやすかったです。
かなり上から目線ですね。ファンのみなさんすみません。
2011.11.02 『命の版木』
植松三十里作品の『命の版木』。
わたくし、がんじがらめマン自身も
初めて手にした作家です。

女性の作家ですので、なんとなく
やわらかな雰囲気の作品なのかな、なんて
勝手な先入観を持ってましたが、
見事に裏切られました。

江戸時代が爛熟を迎える前の時代、
海防を説いた警世家の林子平と
子平の著作を出版するため、
版木を彫る女性彫師お槇の逃避行を
子平の回想を交えて描いた作品です。

時の老中、松平定信から著作が
世を乱す書物とされてしまった林子平が
幕府の追っ手を掻い潜って
『海国兵談』を仕上げるために大変な苦労をします。

それを描く筆のきびきびしたこと、
また、二人には残酷な運命が待っていますが、
子平の苦悩なども含めて、
きちんと描き切っています。

がっつり本格的に読みたい人向けの作品だと思いました。
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