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吉川英治作品の『新書太閤記』です。
全11巻の大作なのに、全然
読書スピードが上がりません。

太閤記ということで、当然
主人公は太閤秀吉ですが、
取り巻く人々にも筆が伸びており、
それが長くなっている原因のひとつとなっています。

とりあえず、3巻までは
少年時代から金ヶ崎の退き口までが
描かれております。

吉川英治テイストの太閤秀吉は
かなりの好漢として捉えられています。
太閤秀吉に限らず、この作者の
他の作品でも主人公はだいたい同じような
人物のように描かれる傾向はありますけれど。

読了までどのくらいかかるかわかりませんが、
ぼちぼち読み進めたいと思います。
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杉本苑子短編集『太閤さまの虎』です。
8つの短編が収められています。

『粥と綿』
『三方原ののう戦記』
『書きこぼし宗湛日記』
『太閤さまの虎』
『さそり沢奇譚』
『北野大茶湯余録』
『嫌じゃの於六どの』
『菊若の茶入れ』

基本的には戦国時代の短編となっていまして
太閤秀吉がけっこう登場します。
師匠の吉川英治が『新書太閤記』に
描ききれなかった晩年の天下人が
弟子の作者によって描かれているのが
個人的には、面白かったです。

まあ、作品全体としては個人的には
可もなく不可もなくというのが率直な印象です。
これは好みの問題がありますので。
上から目線になってしまい、すみません。
宇月原晴明作品の『信長 あるいは戴冠せるアンドロギュヌス』。
ローマ皇帝ヘリオガバルスと
日本の織田信長が結びついて織りなす
伝奇小説となっております。

スケールが大きいのと、絢爛たる世界観で
読む人をガラガラポンするというのでしょうか
非常に独特な世界観に貫かれていますので
難解といえば難解。
ぶっ飛びすぎといえばぶっ飛びすぎ。

信長の半生を、虐殺と祝祭の繰り返しとして
古代シリアに存在したというバール神信仰や
また、日本の神話と結びつけて
紐解いていくという
相当伝奇的なストーリーです。

映像的な描写が多いので
CGとかで再現するとキレイそうです。
塩野七生作品の『ローマ人の物語』から
文庫通巻32,33,34巻にあたる『迷走する帝国』です。

紀元3世紀になって、ローマ帝国が
かなり揺さぶられる時期にあたっており、
皇帝が次々とすげ替えられていく時代です。

このあたりの消息については、
たとえば、大浴場で有名なカラカラ帝であったり
次の読書に関係するのですが、ヘラガバルスであったり
単語でしか知らないという感じで
まったく知識がありませんでしたので
読んでいて、かなり勉強になりました。
ただ、あまりにも目まぐるしすぎて
おそらく2週間後くらいには忘れているでしょう。

ローマ皇帝の権威がかなり低下して
簡単に取って代わられるあたり
やはり日本の歴史の特異性というんでしょうか
皇統の不思議を感じました。
そのあたりもたぶん作者にも深い洞察が
あるんでしょうね。

しかし、物語としては
興隆期のほうが面白いのは否めません。
宮城谷昌光作品の『孟夏の太陽』です。
春秋時代の「晋」の国の宰相を何代にもわたって
つとめた趙の一族を描く短編集です。
短編をまとめると趙の一族の
年代記になっているという作りです。

『孟夏の太陽』
『月下の彦士』
『老桃残記』
『隼の城』

ある時は自らの力で乗り越え、
ある時は友人の力を借りて復活
家臣たちの活躍で事なきをえる…
というように、
戦国時代になると「王」を
名乗るようになった一族が
次々と襲いかかる苦難に
どうやって立ち向かっていったのか
というストーリーです。

春秋時代を描く宮城谷昌光作品は多いですし
晋の国の話も多いですから、
併読すると良いかもしれません。
狐狸庵先生こと遠藤周作作品の『反逆』。
戦国時代が舞台となっている小説です。

第1部の位置づけだと思われる「裏切り」は荒木村重を中心に
第2部的な「雌雄を決す」は群像劇的に描かれています。
ということで、基本的には織田信長が中心軸です。

反骨心、裏切り、嫉妬、懊悩といった心のひだを
荒木村重、高山右近、羽柴秀吉、
明智光秀、前田利家といった有名人物から、
作者の先祖から造型された竹井藤蔵、
キリシタン学校から侍に還俗(というのでしょうか?)した堀井右三郎
丹波の波多野党の残党与平などの人物にいたるまでの
それぞれの視点から描き出していきます。
また、村重の妻だし、光秀の娘さとなどの女性目線もあって
かなり重層的な長編に仕上がっています。

個人的には時代物の遠藤周作作品のトップではないかと思ってますし、
上下2巻にわたる長編ですが、
いつも、けっこう読み終わるの早いです。

内容がかなりシリアスで、タイトルがそれこそ『反逆』ですから
本格的な作品が読みたいときにはピッタリだと思います。
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