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この演義小説は、作者が特定できないようですが
訳者である安能務作品と分類しました。

正直に言うと、少し冗長なので
途中で断念しようと思ってましたが
かなり時間をかけて、読み終えることができました。

かいつまんで言うと、
隋から唐、唐から周、そして
最後は安禄山の反乱というように
200年近くにわたる中国の歴史絵巻です。
辛口で評すれば、
水滸伝の要素と三国志の要素が
混ざり合っているといいましょうか、
それでいて「いいとこどり」にはなってません。

隋末唐初は、日本の戦国時代みたいに
たくさんの英雄が乱立する時代であり
小説になるエッセンスがあるのです。
それで、終わっていればいいのに
煬帝をとりまく婦人たちのエピソードや
則天武后の話、楊貴妃の話がついてくるので
長くなってしまうのです。

逆にいえば、いいとこどりで
秦叔宝をはじめとする「瓦崗」の英雄たちだけとか
則天武后だけというふうに読んでいけば
いいのかもしれませんね。
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面白くて意外に早く読めました。
司馬遼太郎作品の『播磨灘物語』です。

黒田官兵衛が主人公の物語で
黒田家の先祖から書き起こし
天王山の戦いで秀吉が天下を手中に収めるまでを
中心に描かれています。
もともと魅力ある人物ですので
題材にする作家も多いですが。

いつも言うことですが、
多少のしつこさは割り引いても
やはりこの作家の筆力はすごいなぁと思います。
だからこそ人気作家なんですね。

この『播磨灘物語』も信長死後は駆け足です。
黒田官兵衛が前半生では時と場所を得て
知略をつくし、苦難に見舞われると言う波瀾万丈さは
おもしろい物語になっても
秀吉から警戒されて故意に遠ざけられた後半生は
物語になりにくいのかも知れませんね。
岳宏一郎作品です。
この小説は、『乱世が好き』、『軍師官兵衛』ときて
2011年現在では『群雲、賤ヶ岳へ』と
出版社がかわるたびにタイトルもかわっているという作品です。
私が持っているのは、講談社文庫の『軍師官兵衛』。

荒木村重とその妻たしとの友情と愛憎が
非常にリアルに描かれていたり、
主君である小寺政職や秀吉との関係も
かなり穿った語りで表現されていたりと
かなり面白い作品となっています。

賤ヶ岳の戦いまでが非常に細かく描写される反面、
そのあとの全国平定、朝鮮戦役、関ヶ原については
章立てで言うと最後の2章で完結してしまい、
駆け足な感が否めません。
それは、『軍師官兵衛』や『群雲、賤ヶ岳へ』のタイトルに
如実に表れていると思います。

それにしても、荒木村重が
人間的に深みある人物として造形されています。
遠藤周作作品の『反逆』と
セットで読むことを勧めたいです。

また、この岳宏一郎作品と双璧をなすのが
司馬遼太郎作品『播磨灘物語』だと思います。
つぎは、この作品にチャレンジです。
2011.05.08 『黒田如水』
日本の戦国時代から少し遠ざかっていたので
黒田官兵衛をあつかった作品をいくつか
続けて読んでみたいと思います。

まずは、吉川英治作品『黒田如水』です。
播磨に戦雲がたなびき始めたころから
三木城陥落のあたりまでの壮年にかけての
官兵衛を描いた作品です。

吉川「官兵衛」は、さわやかな青年です。
このあたりは吉川作品共通の人物造型とでもいいましょうか
源義経や劉備玄徳と似たような感じと言えそうです。

ですから、智恵があとからあとから
溢れ出てくるような策士という
わたくしがんじがらめマンの官兵衛のイメージからは程遠いです。
そのためか、やや無個性な作品と言う感じが
否めないような気がします。
ま、これはあくまでわたしの感想ですが。
2011.05.08 『隋の煬帝』
宮崎市定というその世界では有名な
歴史家による伝記『隋の煬帝』です。

中国の南北朝から唐初にかけての通史もわかり
さらに隋の煬帝という中国史上の
悪名高い皇帝もわかるという
なかなか結構な長編です。

なんといっても、文章が平明で
衒学的ないやらしさがなく
さらに、奇々怪々な時代の変転も
わかりやすく解説してくれます。

隋末唐初は、わかると非常に楽しい時代ですから
格好の入門書になっていると思います。
2011.05.06 『張作霖』
白雲荘主人という作者が書いた『張作霖』です。
これは中公文庫です。
昭和3年に書かれた伝記だそうです。

昭和3年と言えば、張作霖爆死後間もなくです。
そんな本が今から15年くらい前に
わたしの手に入っていたんですね。

伝記と銘打たれてますけど、内容はかなり
小説的で、張作霖の出世物語となっています。
もともと張作霖は、満州地域で馬賊をしており
江戸時代なんかで言う、土地の顔役だったんですね。
その張作霖が満州で覇を唱えるあたり
なかなか大陸的です。

明治から昭和にかけての
中国の歴史、とりわけ中華民国のことが
身近に感じられる作品だと思います。
というか、張作霖を知っている人が少ないだろうと
思われますので、新鮮に感じられるかもしれないですね。

この作品には直接関係ないですが
ちなみに、わたくしがんじがらめマンの
大学時代の研究対象にド・ストライクなんですよ。
長期間、パソコンを持参できないまま
家を空けていましたので、ひさしぶりの更新です。

松本清張作品の『昭和史発掘』の最終8,9巻です。
反乱鎮圧、そして裁判という流れになってます。

まあ、繰り返しになるわけですけど
二二六事件については憲兵の史料や裁判記録の写しなど
資料を追いかけていって事実を浮かび上がらせる手法なので
根気がないと読めないです。
なので、読み物として読むのなら
前半の興味あるところをつまみ読みするほうがいいと思います。

学校では時間数が足りなくて
十分に教えてくれない時代だとおもいます。
そういう意味でも、つまみ読みで
時代の雰囲気を感じられるのではないかな、と思いますよ。
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