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山本周五郎作品の短編集『人情武士道』です。
12の短編が収められています。
このうち、最後の2編は現代ものです。

『曾我平九郎』
『癇癪料二十四万石』
『竹槍念仏』
『風車』
『驕れる千鶴』
『武道用心記』
『しぐれ傘』
『竜と虎』
『大将首』
『人情武士道』
『猿耳』
『家常茶飯』

どの作品も戦前の作品で、のちの名作の
下敷きになっている作品も多々見受けられます。
作品の歴史がわかって、ファンにはたまらんですね。

職人ものの『しぐれ傘』、
こっけいものに分類できると思われる『武道用心記』『竜と虎』
武家ものの佳品で表題作の『人情武士道』
婦道記シリーズに分類されてよい『風車』『大将首』など
読み甲斐のある作品が意外と多いです。
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山本周五郎作品の『風流太平記』です。

紀州家の陰謀を追って活躍する吉岡万三郎が主人公。
情に篤い彼が、ともに事件解決をめざす二人の兄に
どやされながら、仲間たちと奔走するというストーリーです。

このストーリーに華を添えるのがつなとかよの2人。
許嫁のつなとそのライバルかよが万三郎をめぐって
火花を散らし、それがまた兄に怒られるという
ユーモラスなところもあり、
そのうえ、半次とちい公という少年少女も
もう一方の恋物語を紡ぎます。

この文庫の解説が難解で、わたしの脳みその限界を感じました。
山本周五郎作品の長編としては、けっこうライトな読み物になっています。
作品と解説のギャップも楽しんでみてください。
山本周五郎作品の『風雲海南記』。
ミステリアスでサスペンスじみた娯楽作品に仕上がっています。

四国の西条藩の御落胤、乙貝英三郎が
お家騒動に巻き込まれ、海外に夢をはせるというストーリー。
自らの出自を知らないまま成長し
お取り潰しとなった西条藩の仇を討つというあらすじです。

解説にあるのは、いろんな地方紙に題名をかえて
おんなじ中身で連載されていたため、
なかなか文庫にならなかったという話があるみたいです。

戦前の作品なので、作者には不本意な出来だったかも知れませんけど
一巻の書物が物語のキーになっていたり
「自分」を探して奔走するなど
なかなか面白い作品になってます。

でも山本周五郎作品は他の作品を読むべきでしょうね、
『ふたり道三』とは刀工つながりで
隆慶一郎作品の『鬼麿斬人剣』です。

幕末の刀工、山浦清麿が残してしまった
言ってみれば、駄作を折ってしまうために
清麿の弟子鬼麿が、独特の剣法を駆使して
旅をするロードストーリーです。

なんと、がんじがらめマンが住む亀岡が
旅の終着点として設定されております。
そして、忍者とのたたかい、鬼麿の出自が山人であることなど
隆慶一郎作品にはおなじみの設定も多いです。

一時期、江戸からいなくなってしまった師匠と
同じ足跡をたどって刀を折っていくという設定も
正直、「そんな動機づけ??」と思う方も多いと思いますが
職人の誇りとは、そうしたもののようです。

ファンでなければスルーもありかなと思います。
宮本昌孝作品の『ふたり道三』です。
斎藤道三つながりで、この作品をチョイスしました。

息をつかせぬという形容がピッタリくるように、
ストーリーのテンポがとても早くて
伏線につぐ伏線といいましょうか、
複雑なストーリーでもありますが、面白さで圧倒されます。

タイトルの通り、主人公は二人で、父のおどろ丸と子の新九郎です。
美濃の国盗りを目指して、刀工の身分から
武士に成り上がるおどろ丸。
僧から油商人となり、武士になった新九郎。
そのいきさつは、作品を読んでください。
ただ、2人とも「道三」を名乗ることになります。

恋と友情と撃剣という「黄金のトライアングル」と
忍びがしのぎを削るというスパイスも利いてます。

ゲスト出演のような感じで、北条早雲や風魔小太郎も登場しますし、
新九郎の妻として「阿耶」と「摩須」という2人の名前も
司馬遼太郎作品のオマージュとも言える命名です。

伝奇小説が得意ではない方は、苦手かも知れませんね。
エンターテイメント性たっぷりの作品です。
まあ、眠れない秋の夜にはバッチリだと思います。
岩井三四二作品です。
この本は、なかなか入手できずにいたのですが、
最近古本屋で発見して即買いしてしまいました。

美濃に流れてきて坊主から成りあがった父のあとを受け
のちの道三である新九郎が美濃一国を支配するという
下剋上の話ですが、史実に従って
父子二代で主家を乗っ取ったというストーリーになっています。

若いころは東山口郷という
紙すきの町を切り取るのに必死だった新九郎が
成りあがっていく過程が
さまざまな葛藤とともに描かれます。
大まかに言うと、見習い時代的な1巻
父が暗殺され、野望にむかって身代を広げる2巻
晩年の父子の相克を描く3巻という構成です。

特に、3巻の道三と嫡男の新九郎、庶兄の隼人佑の葛藤が見ものです。
強烈な個性を持った道三を親に持つ子供たちの苦悩、
子供に容赦なく罠を仕掛けていく道三と
親子喧嘩に振り回される国人衆が絡んでいきます。

人心をよく収攬して、人望の厚かった道三が
年をとるにつれて権力の魔物に取りつかれていく様が
読ませドコロになっていると思います。
彰義隊の敵だった大村益次郎の生涯をおう
司馬遼太郎作品の『花神』です。
司馬遼太郎作品は、やはり面白いですよね。
この『花神』も読みだすと止まらなくなってしまいます。

百姓医者の村田蔵六が適塾、宇和島
幕府、長州藩と転々としながら
討幕軍の総司令官になってしまうという
司馬作品風にいうと奇術のような一生です。

しかし、この蔵六と言う人は性格的に
まわりに配慮というものができなかったようです。
これが自分の命を縮めてしまうことになりますが、
たしかに、こんな人がいると周囲は迷惑しますよね。

兵学の知識をふんだんに持ち、
軍の進退を操った人物がいた新政府軍と
兵を統率はできても戦略を持っていなかった旧幕軍。
この差が維新の明暗を分けたんでしょうね。
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