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やっぱり、なかなか終わりません。
中盤の『新・平家』です。
平家の都落ちから屋島の戦いまで、
一族の凋落が悲調を奏でます。

私の中での『新・平家』一押しが
11巻から12巻にかけて
三位中将の平重衡が一の谷で捕虜となり、
奈良で処罰されるまでのエピソードです。
作品の中での『千手の巻』部分です。

奈良の大仏を焼いてしまった、三位中将ですが、
処罰されるまでの幽囚生活のなかで恋に燃えます。
わざわざ、この世に未練が残るように
仕向けられながら、三位中将の最期は見事です。
頼朝を中心とする「鎌倉」は本当に嫌な感じです。

また、天真爛漫な木曽義仲と義仲をめぐる
3人の女性の物語や死の商人、吉次と朱鼻の暗躍など
古典平家に脚色がミックスされていて
そんなに飽きずに読めるようになっていると思います。
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『新・平家』中盤の五巻から八巻は、
胎動する源氏と極盛期を迎える平氏で
義経のエピソードや配所の頼朝、
頼政挙兵と続いてきて、
八巻では、前半の主人公、清盛が倒れます。

後半の主人公、遮那王の義経が、
源氏の残党に育てられ
金売り吉次に奥州につれられていく途中に
出奔して、関東や熊野に潜伏していたなど
古典平家とは一線を画します。

説明口調が少ないので、するする読めますが、
やっぱりボリュームありすぎの様な気が。
また、麻鳥と蓬子のエピソードが
だんだんと少なくなってくるのが残念でもあります。

また、今は2010サッカーワールドカップの時期でもあり
読書がなかなか進みません。
この先は、一門都落ちなど平氏の凋落が
見所となりますが、
次の更新はいつになるでしょうか?
全16巻あるので、単純に4分割しました。
吉川英治作品『新・平家物語』です。
内容で言えば、最初の3巻までが
平清盛のサクセスストーリーです。

貧乏な家の清盛が院政の中で起こった
保元、平治の両度の合戦で
次第に台頭してくるとともに
仲間だった西行や文覚の話がちりばめられ
まさに、大河、といった感じです。

そのなかでわたしが一番好きなエピソードは
院政に一番翻弄されたと言える、新院・崇徳上皇です。
哀切を帯びた筆致が非常に好きで、
讃岐に配流となったところに
ウラの主人公、麻鳥が笛を吹きに来るという場面が
すごくいいので、その後に
崇徳上皇が配所で憤死同然に崩御するところが効いてきます。

単なる英雄礼賛のようなストーリーテリングでなく
麻鳥、蓬子夫婦みたいに市井に生きる庶民の視点があるのが
この『新・平家』の良いところだと思います。
2010.06.01 『浄土の帝』
前回紹介した『絵巻』から少し時代を前にずらして
後白河天皇が主人公の『浄土の帝』です。

後白河天皇の前半生として
即位から保元の乱、そして平治の乱が描かれます。
院政の全盛期のなかでの父子の相克、
皇位継承と権力争いと
混乱した時代を、後白河天皇は
庶民の味方「心の王」をめざしていきます。

出家してからは、トカゲのしっぽ切りよろしく
陰謀がばれては、ばっさばっさと
近臣を切り捨てていくイメージでしたが、
この作品でもその片鱗は見せつつも
あるべき姿を追い求める青年君主として造型されています。

平安末期の様相が非常にわかって面白いです。
朝廷中心の視点なので、
親しみのある時代ながら、斬新でした。

平安時代は300年近く死刑のなかった時代だったのですね。
公家たちの無能とか荘園など搾取の時代とはいうものの、
こういうことはもっと評価されても
いいのかななんて思ったりします。

というわけで、
次は大作『新・平家』にチャレンジしたいと思います。
全16巻ですので、挫折せずに読めるか?心配です。
更新は2巻ずつか3巻ずつか、そこは適当にやろうかと。
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