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全8巻なので、2冊ずつ紹介していこうと思いましたが、
結局全部を読んでしまいました。
吉川英治作です。

森村太平記との比較になりますが、
やっぱり、読ませますよね。
事実を書き連ねるのではなく
ストーリーがあります。

たとえば、服部元成夫婦や覚一母子など
たぶん創作だと思われるのですが
時代に翻弄されながらも
しかも、とっても生き生きと描かれていて面白い。

ただ、時代が時代だけに
これからが、混沌としてくるにしたがって
暗い物語になっていきますし、
それこそ、創作の人物の出番が
少なくなっていきます。

この物語のクライマックスは、
7巻から8巻の楠木正成の
湊川での奮戦です。
しかも、作者は正成を大悲の人物として、平和を
願いつつも運命に翻弄される人物として描いています。
それだけに湊川での最期は胸を撃たれますし、
ラストシーン、観阿弥による舞と覚一の琵琶との
コラボレーションがとっても胸にしむと思うのです。

南北朝時代のバイブルとして
さまざまな人が推薦するだけあって
何度読んでも飽きないし、年齢を重ねるごとに
作者の吉川英治の意図がわかってくるように思います。

しかし、全8巻はかなりのボリュームです。
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森村誠一版の『太平記』をやっと読み終わりました。
角川文庫で6冊あったので、ブログの更新も
結構間隔が開きました。

さて、森村「太平記」ですが、
おもしろかったのか、そうでなかったのか
よくわからないというのが本音です。
6冊も読んで、しかも再読なのに
そんなこともわからんのか、と
言われてしまいそうですが、
残念ながら、私の頭ではなんとも・・・。

登場人物に、菊夜叉がいます。
この菊夜叉が出てくる場面には、
ストーリー性をとても感じるのと
楠木正成が出てくるところでは
ドラマチックにならざるを得ないのですがね。
菊夜叉と正成が昔は恋仲だったという設定が
どうも、生かし切れていなかったり、
でも、北条再興をめざす菊夜叉のところはおもしろく。

小説として、創作のところがもっとあってよかったのかな、と。
心理描写が多いほうが、私の好みに合っているんですよね。

というわけで、
これから吉川太平記にチャレンジしたいと思います。
佐藤雅美作品の『半次捕物控』シリーズ第3弾
やっと読みました。

この3冊目から蟋蟀小三郎が登場して
なかなか面白い展開になっています。
まず、小三郎の正体不明さ、気味悪さが
いい感じですね。

半次は相変わらず
鋭い勘と推理で事件を解決したり
闇の中に葬ったりと
勧善懲悪でもないところも楽しいです。
2008.11.11 『夜の小紋』
『夜の小紋』、乙川優三郎です。
短編集で5つの作品が収められています。

乙川優三郎作品は、職人というのか
仕事をする人の描写がすてきですが、
表題作の『夜の小紋』と『柴の家』の
2つが特に印象に残りました。

乙川作品は心がたどる軌跡を長々と書いている、
というように読めてしまったり、
あっという間に読んでしまったり
この文庫に向かっている時の気分で
作品の印象が変わることがあります。

時代ものでも、チャンバラは決して出てきませんし
ハラハラドキドキはしませんので
乙川作品を読んでいると
自分は大人やな、と思えてきます。
山本一力 作 『草笛の音次郎』を読みました。
初読です。

山本作品は、めちゃくちゃ面白いという作品も
たくさんありますが、
この作品は私の心には
それほど響かなかったように思います。

渡世人をモチーフにした作品がすくないと
解説に書いてありました。
講談などが人気があるかどうかは
わかりませんが、
少なくとも若い人で講談がめっちゃ好き
という人、あまり聞きませんからね。

それでも、江戸時代の渡世人の
風俗などはよく描かれているのではないかな、と
思いました。
幕末作品をたくさん読んだのと
この前に読んだ『黒龍の柩』では
徳川海軍が不甲斐なかったので
そうではない作品であるこの『開陽丸、北へ』を
チョイスしました。

主人公は、沢太郎左衛門です。
オランダ留学から帰ってきてすぐに大政奉還、
戊辰戦争を経て、開陽丸が沈没するまでの
だいたい1年半くらいが描かれています。

開陽丸は当時の日本では最先端の船ですけれども
期待されたほどの活躍をしないまま、沈没してしまいました。
船は新しい装備が戦力に直結しているようですので
甲鉄というストーンウォール艦にすぐにとってかわられる
運命だったとはいえ、なかなか悲劇的です。

それを沢太郎左衛門の悲恋とあいまって
なかなかの出来になっていると思います。
安部龍太郎作品の中ではわたしのお気に入りです。

北方作品、幕末篇をテーマに
読み進めていますが、
新選組、土方歳三を扱った『黒龍の柩』です。

上巻は京都での新選組を中心に。
下巻は蝦夷(北海道)をめざす歳三を中心にしています。

上巻は山南敬助との友情が描かれています。
山南と土方は仲が悪かったというのが通説ですが
北方作品では、そうではなかったという視点です。
ですから、なんだか嬉しくなってしまいます。
そういうストーリー展開はあんまりないですからね。

そして、下巻は山南が残してくれたヒントをもとに
土方が北海道独立をめざして奮闘するという展開になります。
徳川慶喜は江戸に替え玉を残して北上します。

『林蔵の貌』や『杖下に死す』などで
北海道での独立国家や村垣定行の血脈が
『黒龍の柩』で最後の夢を咲かせることができるのか、
『草莽枯れゆく』での悪魔的な西郷に
土方は一矢報いることができるのか

4作品の集大成としてもこの作品は読めますので
ぜひ全作品を一つでも読んでおくと
楽しさが2倍3倍になると思います。
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