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幕末を扱った作品で、相良総三と清水の次郎長が
主人公になっています。
重要な脇役としては、益満休之助などです。

この作品では、西郷と岩倉の駆け引きなど
倒幕までの流れの中で
西郷が悪玉というかフィクサー的に
描かれており、結果として総三を見殺しにします。

相良総三の赤報隊については、
あまり深く知りませんでしたが
この作品で描かれていることが
事実としてもあったのではないか、と思わせるような筆致で
ぐいぐい読み進んでしまいます。

再読にもかかわらず、
総三が死んだあと、次郎長が総三の家を
訪れるシーンでは、思わず涙してしまいました。

この作品も自信を持ってお勧めできます。
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北方謙三の『杖下に死す』を読み終えました。
再読です。

大塩平八郎の乱を扱った作品ですが、
主人公は光武利之というおそらく架空の人物です。
利之は大塩平八郎の息子、格之助の親友で
親友の信念をとおすために暗躍するというストーリーです。

大塩平八郎の乱の背景を幕府内の勢力争い、
『林蔵の貌』で扱われていた朝廷の動きなどをからめて
話が進んでいきます。間宮林蔵も出てきます。

「国のありよう」とか「動き」とか、なかなか曖昧な表現が多く
途中で主人公や格之助が闘っているものが
いまいちわかりにくくなるところもありますが、
やっぱり、引き込まれてしまいます。

北方作品、文句なく面白いです。
2008.10.26 『林蔵の貌』
北方謙三『林蔵の貌』を読み終えました。
今は、文庫本は上下巻に分けて販売されていると思いますが
私が持っているのは同じ文庫でも
一冊でぶあつい古いほうです。

さて、吉村昭『桜田門外ノ変』を読み終えた後
薩摩と水戸の仲が悪くなる設定の『林蔵の貌』を
思い出して、読み始めました。

この作品は、再読ですが文句なしで面白く
特に、狩野信平が死んでしまう場面は
通勤電車の中にもかかわらず、
不覚にも涙が出てしまいました。
隣にだれも座っていなくてホッとしました。

間宮林蔵についてあまり知りませんが
とても興味がわいてきます。
司馬遼太郎の『菜の花の沖』も
私は未読ですが読んでみたくなります。

今(2008)は、北方謙三といえば『水滸伝』ですが
未読なので比較できないにしても
南北朝時代や幕末時代を扱った作品も
メチャおもろいです。

ということで、幕末時代をえがいた
『杖下に死す』『草莽枯れゆく』『黒龍の柩』と
北方作品を攻め続けたいと思います。

わたくし、がんじがらめマンは
吉村昭の『桜田門外ノ変』(上・下)も
読み終わっておりまして、続けてアップします。

なにかで、90年代で一番売れた歴史、時代小説だと
いうような記事か話かを聞いたことがあり、
読みたい本のうちの一つだったので
買って読みました。

上・下巻を3日で読むほど熱中しました。
主人公の日記か何かを
そのまま写したんとちがうかと思ってしまうほど
吉村昭は事実を重視する作品を書く人だと思っていました。

解説を読んでなるほどと思ったのは、
主人公の目線で作品が一貫されているということです。
ほかの作品、『長英逃亡』や『ポーツマスの旗』なども
そういえば、そういう書き方だな、と思いますね。
わたしの感じ方が当てにならない証拠ですな、これは。

さて、この作品では関鉄之助の半生が描かれていきます。
桜田門外がタイトルですけれども
襲撃場面は下巻の初めころにあり、そのあとは
関鉄之助の逃亡生活に充てられます。
それがまた、ハラハラドキドキになるのです。
筆致は冷静なのにも関わらずです。
このあたりが吉村作品のすごさですね。

『天狗争乱』は未読ですが、いつか機会があれば
読みたくなりました。
更新を怠っていました。
さて、その間に読み終えたのは
北原亞以子『深川澪通り燈ともし頃』です。

前作の木戸番小屋から1年ほど離れて
ようやく、この2作目を読みました。
前作は面白く読んだ気がしますが、
いつものように、内容をほとんどおぼえていませんでした。

ただ、読み進むうちにお捨、笑兵衛夫婦が
出しをきかしているというか
登場人物にとっての拠り所になっている描かれ方が
前作をなんとなく思い出させてくれました。

今回は連作中編というのか、一話の分量が多いです。
解説によると一話分が長いだけに、
しっかりと書かれているとのことです。
それでも、するするっと読んでしまいまして
しっかり書かれているという感想は、持ちませんでした。
面白いものは面白い、というだけですかね。

また、時間をおいて3作目をよむだろうな、と思います。
永井路子平安朝三部作のトリである
『望みしは何ぞ』を読み終えました。

『この世をば』の続編として楽しむことができます。

天皇と分かちがたく結び付いてきた藤原氏の
基礎を作ってきた冬嗣、
全盛期を迎えた道長
全盛期を見送ったものの公家として藤原北家を長く
世に伝えた能信と見てくると
天皇の権力が次第に
家臣であるはずの藤原家や
譲位したはずの上皇に移っていくという
日本史で繰り返されている権力移譲の構図
が見えてきます。
(ちょっと偉ぶってしまいました)

なんだかんだ言っても、
面白い作品であることには
違いないです。
連休中に、下巻を読み終えました。
下巻は、道長と天皇たちとの愛憎が描かれます。
特に、外戚になることが権力の頂点ですから、
道長の孫たちが、男か女かで
権力も流動的になります。
このあたりの機微が下巻の特徴です。

さらに、権力抗争が繰り広げられていたとは思いませんでしたが
三条天皇と道長との権力争いがヤマ場です。

平安貴族社会の実相を垣間見たような気がしますので
この『この世をば』一読する価値はあります。
永井路子の平安時代三部作
藤原道長を描いた『この世をば』上巻です。

これまでの道長のイメージというと
なんとなく才気ばしっていて、傲慢な印象が
それこそ「この世をば・・・」の和歌の先入観が
ありましたけれども、

きちんと大鏡の解説を読んだり、
もちろんこの永井路子『この世をば』でもそうですが
意外とイメージ先行なんですよね。

さて、作中の道長ですが甘ったれの三男坊として
おもに姉の東三条院の引き立てを受けて
政治の世界に乗り出すところまでが
この上巻のストーリーです。

この時代は、人事の序列がカギだったようで、
高杉良の経済小説のようにも読めます。
基本的には年功序列の官僚制である点に
変わりがないということなのでしょうか?

『王朝序曲』の冬嗣と『この世をば』の道長。
なんとなしに似ています。

永井路子の平安時代3部作、
『王朝序曲』を読み終わりました、再読ですが。
本当は、上、下に分けてアップしようと思っていたのですが、
ブログ更新する前に上下ともに読み終わってしまいました。

上巻は、主人公の藤原冬嗣の目を通して
桓武天皇と平城天皇との確執を中心に
物語は展開していきます。

下巻は、主人公の藤原冬嗣が嵯峨天皇とともに
政界に進出して、平城天皇との主導権争いを
制する様子が描かれます。

上巻は特に父子相克のそれぞれの立場からの描かれ方が
とっても良くできていて、世代の違いが
対立を深めてしまうところが、読み応えあります。

下巻は薬子の変の真相というか、奈良と京都の両政権の
争いがよくわかります。

平安京遷都から朝廷が安定するまでの過程に
興味がわいてきますし、
読み物としても面白い作品です。
日本史が好きな高校生や大学生に
読んでもらいたいと思いますね。
『骨董屋征次郎京暦』は
『骨董屋征次郎手控』の続編で、火坂雅志作です。
1作目は、舞台が幕末、今作は明治はじめになっております。

骨董に関わるいろいろな事件に巻き込まれる
小さい骨董屋の主人の話です。
基本は勧善懲悪ですが、征次郎の過去の恋のエピソードが
あったりして、面白く読める作品でした。

作者の火坂雅志自身も骨董が好きなんだろうな、と
思わせるところが多く、たとえば陶器などの手触りであったり
見た目であったり、骨董の描写がすごく繊細です。
もちろん、捕物帖のようにストーリーも面白いです。

この作者の本は、『黒衣の宰相』『黄金の華』など
いくつか読んでいますが、
この『骨董屋征次郎』の2つの作品が
わたくしがんじがらめマンの好みに合っていますね。

2009年の大河ドラマは火坂雅志の
『天地人』なんですよね。
ちなみに、わたくしはこの2008年10月時点で未読です。
9月の吉川英治月間の最後は
短編集の『柳生月影抄』でした。
全部で9つの短編がありますが
がんじがらめマンとしては
このうち、『大谷刑部』が大好きです。
岳宏一郎『群雲、関ヶ原へ』でも男前ですが
やっぱり、今回も男前やな、と思ってしまいました。

あとは、表題作のほか、『べんがら炬燵』『鬼』もいい作品ですよね。

講談社の短編集『治郎吉格子』と『柳生月影抄』では
やっぱり『柳生月影抄』のほうがわたくしの好みに合う作品が
多いような気がしています。

さて、10月に入りました。
新しい本はこのごろ全く買っていませんが、
1冊だけ買い置きの本があります。
ソレを読んだ後には
家の本棚に並んでいる永井路子の藤原氏三部作を
読んでみようか、と思っているところです。
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