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2010.12.01 『新地橋』
連作短編集の『深川澪通り木戸番小屋』シリーズから
第3冊目の『新地橋』です。

性格に難のある人物でも、
迎え入れてくれる木戸番小屋。
そんなエピソードが多いのがこの作者の特徴でもあります。
人物を見る目が非常にたしかなんでしょうね。
この『新地橋』でもそんな
性格描写が面白い短編が多い気がしました。

なかでも最後の短編『十八年』が印象に残ります。
腕がよく将来を嘱望されていた家具職人と
気が利かないが味のある家具をつくる職人。
長い奉公のあとで、気がつけば立場が逆転していたという
そんなストーリーです。

解説がジャズミュージシャン世界のナベサダ。
この解説も面白いですよ。
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個人的な理由で、なかなか読書時間が
取れないくせに、新書などにちょっとはまってしまい
更新が遅くなりがちになってしまっています。

人気シリーズ『慶次郎縁側日記』の第5弾です。
北原亞以子作品『蜩』。

後に余韻を残すような終わり方の
短編が多かったように思います。

といっても、前作品を読んでから
1年以上が過ぎているわけなので
記憶違いかも知れません。

今回の作品の中では『意地』と『天知る地知る』が
特に印象に残りました。
悲しい物語とおかしみのある物語ですが
こういう幅を持っているのも
このシリーズの特徴なのかも知れませんね。

わが吉次親分は何のためなのか
短編『蜩』で所帯を持ったようです。
単純に惚れたはれたではないようなのが
親分らしいです。
久しぶりの北原亞以子作品です。
シリーズの1冊目『深川澪通り木戸番小屋』。
連作短編が8作品です。

『深川澪通り木戸番小屋』
『両国橋から』
『坂道の冬』
『深川しぐれ』
『ともだち』
『名人かたぎ』
『梅雨の晴れ間』
『わすれもの』

第1作目からとても良い話で
シリーズのタイトルにもなっていますし
のっけから
はまるように仕向けられているのかな、
と思ってしまいます。

木戸番小屋の笑兵衛、お捨夫婦の
謎に包まれた来歴が徐々に明かされると同時に
日々の生活のさまざまな困難を
分け合って生きる様子がいいんでしょうね。
木戸番小屋が駆け込み寺のような役割を果たしています。

短編集なのでサクサクと読めるのではないでしょうか。
「時代小説がはじめて」という人に読んでいただきたいですね。
シリーズ第4巻は、『峠』です。
表題作の『峠』は、このシリーズにしては長くて、
文庫本の3分の1くらいを占めています。

そのほかでは、『金縛り』『蝶』などが印象に残りました。

『金縛り』は、資金繰りがうまくいかなくて倒産していく
中小企業が多い世の中を
思い浮かべずにいられませんでした。
ただ、この作品では舌先三寸で”金縛り”に
なってしまう話ですけれど。

『蝶』は、現代で言うところのDVですが、
女房がいなくなってしまって、
家のことが何もできないことに気がつくという
高齢社会にも一脈通じるところもあり
なかなか面白いと思います。

ただ、続けて4巻を読んだのですが、
いささか食傷気味になってきました。
完全にわたくしがんじがらめマンの
飽きっぽい性格に帰せられるもので
この作品集も面白いはずです。
人気シリーズの第3巻です。

『おひで』は、表題作のほかに『からっぽ』
『豊国の息子』などが印象に残りました。

『からっぽ』は盗みに入ろうとして偶然であった
男女がひかれあうという作品ですが、
最後にはわけあって結ばれません。
切ないストーリーです。

『豊国の息子』は人気絵師の息子の
心の襞を描いた作品。
直次郎と晃之助のこころの動きが
よくわかります。

この作品集では「蝮の吉次」の活躍が少なく
吉次ファンとしてはちょっぴり残念です。
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