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佐藤賢一作品の『ジャガーになった男』です。

伊達政宗の遣欧使節として
スペインに同行した斎藤寅吉が
スペインに残り、武士として活躍するストーリーです。

寅吉は、戦争を求めて
斜陽のスペインハプスブルグ帝国で
三十年戦争~オランダ独立戦争を戦い
夢を追いかけて、ペルーに渡ります。

仙台の米、スペインのエレナ、
ペルー奥地のオーネママと
その土地土地の恋愛とからめて
一生をかけぬけます。

小説すばるの賞を受賞した作品で
やはり受賞するだけあって、
面白い作品だと思います。
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西洋を舞台にした歴史・時代小説です。
『双頭の鷲』。佐藤賢一作品です。

たしかアルバニアの国旗に
双頭の鷲がかたどられていたと
記憶しておりますが。
ヨーロッパでは何か、伝説とかあるんでしょうか。
自分で調べろよという話ですが。

一方、本作品の双頭の鷲は
主人公、ベルトラン・デュ・ゲクランの
紋章を意味しております。
英仏百年戦争前半のフランスの英雄です。

傭兵隊長から大元帥にまで昇り詰めた人物ですが
子どもがそのまま大人になったような感じで
その性格がいろいろな波紋を巻き起こしつつも
戦争では連戦連勝。
国土の半分以上をイギリス陣営に
占拠されつつも、大逆転を果たします。

ヨーロッパの歴史を知らなくても
非常に楽しめる作品ですが、
ヨーロッパ式の封建制度や時代背景がわかると
さらに深く味わえると思います。
そこにおススメなのが
同じ作者が書いた、新書『英仏百年戦争』です。
小説ではありませんが、
併せて読むと、役立つと思いますよ。

また、ストーリーテリングは
デュ・ゲクランをとりまく人々によってされており、
登場人物の多彩さも面白味の一つと思います。

下ネタが多いのに難がありますが、
管理人的には、この作者の傑作だと思います。
佐藤賢一作品の『二人のガスコン』です。
『三銃士』で有名なダルタニャンと
劇になっている有名な詩人、
シラノ・ドゥ・ベルジュラックのコンビが
鉄仮面のナゾを追いかけるという
エンターテインメント性の強い作品です。

ストーリーが二転三転していきますし、
恋と陰謀と剣戟の黄金のトライアングルが
繰り広げられるのも非常に面白いですが、
オチにやや難もあるのかな、と感じないでもないという。
ま、そこは単純に楽しんだもん勝ちみたいな。

佐藤賢一作品、いわゆるサトケン作品は
読ませる力みたいなものが強くて
少々のアナには眼をつぶったほうが面白いですからね。

『三銃士』を読んだり、ミュージカルなどになっている
『シラノ・ドゥ・ベルジュラック』を見たりすると
さらに面白く読める作品だろうと思います。
佐藤賢一作品の『カルチェ・ラタン』です。
この作品は、探偵小説や推理小説と言った方が
しっくりくるような内容となっております。

夜警隊長の「泣き虫ドニ」こと
ドニ・クルパンが語り手で
ドニ・クルパンの元家庭教師で
貴族出身の天才神学者、ミシェル・ドゥ・ラ・フルトが
主人公の位置を占めています。
次々と起きる事件の真相を追っていくなかで
ドニは成長していき、
ミシェルは師匠と対決することになります。

2人の軽妙なコント仕立てのやりとり
イグナチウスロヨラやフランシスコザビエル、
プロテスタントのカルヴァンといった
わたしたち日本人にも歴史の教科書などで
名前を見たことがあるメンツの登場など
面白く読めるようになっています。

フランス国民国家誕生前の
世俗領主やローマ教皇庁との関係、
作品の中で繰り広げられる神学問答などを
読み飛ばすことが出来れば、
楽しく読める娯楽作品に仕上がっていると思います。
佐藤賢一作品で直木賞受賞作の
『王妃の離婚』です。

弁護士フランソワが国王夫妻の離婚裁判に
関わることで過去の自分と向き合うというストーリー。

はじめは斜に構えていたフランソワが
一転だれも積極的に引き受けない
王妃側の弁護に立ち、
痛快に相手をやりこめていくところは
かなりの面白さです。

ちょっとラストのほうに難がないでもないという
印象もありますけれど
それを補ってあまりある
スリリングなストーリー展開です。

わたしが佐藤賢一作品にであった最初の作品。
プロローグでは裁判のさの字もでてきませんが
裁判となると一転
興奮のるつぼに巻き込まれたことを
鮮明に覚えています。

何かの解説だったかの文章で読んだと思いますが
塩野七生作品『チェーザレボルジアあるいは優雅なる冷酷』に
インスパイアされたようです。
ただし、塩野作品ではルイ12世の離婚問題について
ほんのわずか言及されているだけです。
作家の想像力や構成力にびっくりするエピソードです。
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