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2012.11.27 いっぽん桜
山本一力短編集の『いっぽん桜』です。
4つの物語が収められています。

『いっぽん桜』
『萩ゆれて』
『そこに、すいかずら』
『芒種のあさがお』

なかでも好きな作品は、『萩ゆれて』。
武士をやめて漁師になろうとする
服部兵庫という若者の話です。

父の汚名を晴らすことができないまま
浜辺で傷心をいやす兵庫が
出会ったのは、海女のりく。
2人は互いに惹かれあうようになります。
家族のきずなを描いた作品で、
涙腺を刺激してくれます。

リストラされてしまう番頭を描いた表題作、
娘を思ってつくった雛飾りにまつわる『そこに、すいかずら』。
嫁ぎ先との格闘をつづった『芒種のあさがお』。
どれも花にまつわる4つのお話です。
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2011.12.15 『あかね空』
山本一力作品で直木賞受賞作『あかね空』です。
この作品は、映画化されたと思います。
たしか、内野聖陽主演だったかと思います。
映画のほうは未見ですが。

京都から江戸に出てきた豆腐職人、永吉が
長屋の店舗から表通りへ進出するものの
家族がバラバラになってしまうという話。

家族の歴史を第1部と第2部に分けて
視点を変えて追っていくという試みが面白いです。
ストーリーの展開が早く、それにあわせて
読むスピードは速くなっていきました。

人情話と思って読むと少しちがうのかな、と思いますが、
賞をとるほどの作品なので、面白いのは面白いです。
永吉の妻、おふみの性格の変わりようが
ちょっと受け入れがたいところもあるのが難点といえば
難点なのかなとおもいますが。
2010.12.20 『蒼龍』
山本一力作品の初期の短編集『蒼龍』です。

『のぼりうなぎ』
『節分かれ』
『菜の花かんざし』
『長い串』
『蒼龍』

個人的には、やはり『蒼龍』と『のぼりうなぎ』がオシです。
2つとも、苦労に苦労を重ねていく話ですけど
未来に何かが待っているというような
明るいものを感じさせるストーリーです。

『菜の花かんざし』『長い串』は、
山本一力作品には、少しめずらしい武家の話。

短編が好きながんじがらめマンですので
この作品集は、ススッと読めました。
2010.08.30 『牡丹酒』
『深川黄表紙掛取り帖』の第2弾です。
山本一力の『牡丹酒』。

土佐の銘酒を江戸で売るために
蔵秀、雅乃、宗佑、辰次郎の4人が
土佐まで行って奔走するため
ロードストーリー仕立てになっています。

お酒を売る話は、ほとんどトントン拍子に進みまして
前作のような仕掛けのために知恵を出すよりは
人と人とのつながりや信頼関係などが
話の筋を引っ張っていきます。
特に、宗佑のエピソードが多いのが特徴かなと。

話の前半には、桝の話が出てくるので
後半の伏線かなと思っていたら、
触れられないまま終わっちゃいました。
ちょっぴり拍子抜けでしたね。
でも話の肝にはあんまり影響がないので、
スルーしたら良かったのかな?
山本一力作品の『深川黄表紙掛取り帖』です。
連作の短編みたいなのですが、
この一冊で完結した長編にも読めます。

解説にあったのですけれど、
短編だけで小説の賞をとれそうになったとのこと。
ただ長編として読んだほうがいいように
個人的には思いますけれど。

お金に絡んだ依頼を若者4人が
いろんな人の助けを借りながら解決していくという筋で
さまざまな仕掛けがほどこされていくのが
楽しい読み物です。
紀伊国屋文左衛門が登場したり、
柳沢吉保が登場したりと元禄時代が舞台になってます。

この作品には、このブログで以前に紹介した
『欅しぐれ』にも登場する渡世人、猪之吉が
かなり重要な役どころででてきます。
住んでるところと名前が同じなので
同一人物だろうと思います。
たぶん『欅しぐれ』のほうが後日談みたいな
位置づけになると思うので、併せて読むとおもしろいかも。
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