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藤沢周平作品の連作短編集である
『三屋清左衛門残日録』です。

わたしは知らなかったのですが、調べてみると
NHKでドラマになり、放映されていたようです。

先代の殿様の代替わりに伴い、隠居した清左衛門の
その隠居した日々を描いた作品集です。
三屋清左衛門は側用人として活躍していたために、
周りから頼られ、そして、藩の派閥争いに
ある種超然とした存在として関わっていくことになります。

一つ一つの作品はそんなに長くなくて、
空き時間などに少しずつ読むには、重宝するのではないでしょうか。
内容も一つ一つの短編作品に幅があって、しかも非常に面白いので
今後も何度も繰り返し読むことになりそうです。
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藤沢周平作品の『密謀』です。

直江山城が主人公の長編。
NHKの大河ドラマで
ずいぶん有名になりましたね。

本作品では、直江兼続だけでなく、
忍びの者「草」の喜六、うねの親子、
そして、孤児となってしまい
兼続にひきとられたあと
剣士になった牧静四郎の視点もあり、
物語が進んでいきます。

本書を読んでから、また関ヶ原作品を
読み返してみたくなり
過去に読んだ作品を渉猟しています。

欲の世の中に負けてしまったという
兼続の感慨が胸をつく作品です。
ついうっかり、アップをするのを忘れていました。
『風の果て』は藤沢周平作品です。

家老の桑山又佐衛門が
果たし状を受け取ることから
物語は始まり、
過去の回想と現在の動きが交互に交錯しながら
ストーリーが進んでいきます。

道場仲間だった5人の親友たち。
上士の息子だった鹿之助は執政への道へ。
他の4人は、身分の低い下士の冷や飯食いです。

親友同士が政争の敵同士になったり、
刺客として雇い、雇われる関係になったり
追う立場になったり追われる立場になったりと
青春時代の青臭さは、年を経るごとに
現実との葛藤へと変わっていきます。

桑山家に婿入りした隼太は
家老になりあがっていきますと
冒頭にも書いたような事態に陥ってしまいます。

上下巻ありますが、非常に読み応えのある作品です。
時間を忘れて読みふけってしまいました。
藤沢周平の初期のころの
作品を集めた短編集『暗殺の年輪』です。

『黒い縄』
『暗殺の年輪』
『ただ一撃』
『溟い海』
『囮』

全体的に暗い感じの作品が多いですが、
読みがいのある作品ばかりです。
解説を読んでいると、
直木賞候補になったのがこのうち3つの作品。
そして、『暗殺の年輪』で直木賞を受賞しています。

ストーリーがミステリー仕立ての
『黒い縄』が個人的には好きです。
元地廻りの地兵衛と博打うちの宗次郎の
追いかけ合いを、出戻りのおしの視点で
描かれていきます。
濡れ衣を着せられた宗次郎と
宗次郎に惹かれてしまったおしの。
緊迫感のある作品です。

ほかの4作品とも佳作ぞろいです。
2012.11.01 『霧のはて』
藤沢周平の捕り物作品『霧のはて』です。
副題は「神谷玄次郎捕物控」となっています。

主人公の玄次郎は、八丁堀の定廻り同心。
見習い同心時代に母と妹が殺され、その失意で
父をも失ってしまった過去から
あんまり仕事にはまじめに取り組みませんが、
殺人事件などの解決に非常な冴えをみせる
という複雑な人物です。

江戸の町に次々と起こる事件を
解決しながら、家族を失ってしまった
事件の謎へと迫っていきます。

連作短編集なのですが、
かなり面白い作品となっております。
数多い藤沢作品の中でも、
八丁堀の同心の捕物が正面に据えられているのは
この作品だけで、ちょっと残念な気もしますが、
魅力的な人物造型やミステリーが
読書スピードを速くしてくれます。

秋の夜長にぴったりなんじゃないでしょうか。
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