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藤沢周平作品の連作短編集である
『三屋清左衛門残日録』です。

わたしは知らなかったのですが、調べてみると
NHKでドラマになり、放映されていたようです。

先代の殿様の代替わりに伴い、隠居した清左衛門の
その隠居した日々を描いた作品集です。
三屋清左衛門は側用人として活躍していたために、
周りから頼られ、そして、藩の派閥争いに
ある種超然とした存在として関わっていくことになります。

一つ一つの作品はそんなに長くなくて、
空き時間などに少しずつ読むには、重宝するのではないでしょうか。
内容も一つ一つの短編作品に幅があって、しかも非常に面白いので
今後も何度も繰り返し読むことになりそうです。
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葉室麟作品の『オランダ宿の娘』です。

江戸時代後期、外国船が日本近海に
やってくるようになる頃の話で、
シーボルト事件、間宮海峡発見などにも
関わってくる虚実を織り交ぜた
ミステリーテイストの小説です。

オランダ使節の宿館に指定されている
長崎屋の家付きの娘、るんと美鶴の姉妹を軸に
物語が進んでいきます。

姉妹が思いを寄せる、オランダと日本のハーフの青年と
通詞を目指す青年が姉妹とともに事件に巻き込まれます。
殺人事件、密貿易などの謎はどう解かれるのか、
史実上の人物たちはどのように関わるのか、ということで
なかなか壮大なストーリーになっています。

幕末の小説群にまたハマってしまいそうです。
藤沢周平作品の『密謀』です。

直江山城が主人公の長編。
NHKの大河ドラマで
ずいぶん有名になりましたね。

本作品では、直江兼続だけでなく、
忍びの者「草」の喜六、うねの親子、
そして、孤児となってしまい
兼続にひきとられたあと
剣士になった牧静四郎の視点もあり、
物語が進んでいきます。

本書を読んでから、また関ヶ原作品を
読み返してみたくなり
過去に読んだ作品を渉猟しています。

欲の世の中に負けてしまったという
兼続の感慨が胸をつく作品です。
葉室麟作品の『花や散るらん』。
『いのちなりけり』の続編です。

主人公は雨宮蔵人とその妻、咲弥。
そして、この二人に子どもが登場します。
ネタばれになってしまうのですが、
この子ども、香也には秘密が。

徳川綱吉の時代。前作では
水戸藩と佐賀小城藩の関係で
話が進んでいましたが、
今回は、赤穂藩と吉良家との関わりを
軸に話が展開していきます。

大奥では権力者、右衛門佐と
綱吉の母、桂昌院との暗闘や
江戸、京都のせめぎ合いなども
描かれていて、
欲張りな人にはぴったりでしょうか。
個人的には、もっと
すっきりした話のほうが読みやすいですが。

ともあれ、面白い作品ですので
忠臣蔵関連作と併せて読むといいかもしれません。
火坂雅志の剣豪小説集『武蔵と無二斎』です。
戦国時代から江戸時代にかけての
剣豪たちの短編小説が集められています。

『武蔵と無二斎』
『鬼の髪』
『殺活』
『卜伝峰入り』
『一の太刀』
『あばれ絵師』
『柳生殺人刀』

はじめの2作品は宮本武蔵
『殺活』が組みうちの名人竹内久勝、
『卜伝峰入り』は剣豪の塚原卜伝、
『一の太刀』は北畠具教から
秘伝を伝授された大名の田丸直昌、
『あばれ絵師』は斎藤利三との
友情を交わした海北友松、
最後の作品は、柳生源之丞というように
それぞれのエピソードに
剣士たちの姿が描かれています。

このなかでは、『一の太刀』がいちおしです。
小大名の悲哀や剣豪であることと
世渡りのうまさはあまり関係がないこと
そして、正直に生きるための
武士の意地が描かれています。
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