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塩野七生作品の『わが友マキャヴェッリ』です。
この本は、以前から読みたかったのですが
やっと入手でき、一気に読みました。

この作品にはいる前に、メディチ家関連の本数冊や
同じ著者の『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』などの
関連作で予習をしてから、取り掛かりました。

小説には分類できないような、評伝のような作品です。

1は官僚になるまで、2は官僚時代、3は失脚から晩年までという
構成になっていて、思ったよりは読みやすかったです。
マキャヴェッリの作品は有名ですが、(ま、『君主論』とか読んでませんが。)
人物像は意外と面白いというか、振れ幅があるというか
かなり多面的な印象を持ちました。
それは、人間なら当たり前かもしれませんが。

読んでみたらわかりますが、
ロレンツォ・イル・マニフィコなどメディチ家やフィレンツェに
かなり興味が出てくることと思います。
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杉本苑子作品の『穢土荘厳』。
この作品はかなり前から読みたくて、
やっと入手できました。

蘇我系の外戚から藤原系の外戚へ、
権力が移っていく中で、暗躍する権力者、
町の医者と染物に工夫を重ねる娘、
陰謀に関わり、九死に一生を得て出家する男と
本当に幅広い視点から物語が進んでいきます。

下巻では、奈良の大仏が建築されていく様子が
とても詳細に描かれており、
そこに関わった膨大な奴隷を含めた人たちの
まさに血と汗でできたということが、実感されました。
大仏は平重衡や松永久秀が焼いてしまいましたが、
そのたびに繰り返され来たんでしょうね。

歴史的建造物を、ただ眺めるというのではなく、
そういう人為のたまものとしてみると、
またちがった感想が生まれます。

永井路子作品『美貌の女帝』を読んでから、
この作品に取り掛かりましたので、
時代背景がスムーズに入ってきました。
ボリュームがありますが、秋の夜長にピッタリかもしれません。
長編の『花神』『勝海舟』『翔ぶが如く』を
続けて読み返していたせいで
更新が滞っておりました。

坂口安吾『明治開化 安吾捕物帳』です。
エンターテイメント推理小説とでもいいましょうか
歴史時代小説といえるかどうか、
かなり微妙ですが。

主人公は結城新十郎という探偵。
ただ登場人物には、勝海舟がいます。
海舟の弟子が新十郎といっしょに
事件に挑む泉山虎之介。
この虎之介が海舟に事件の顛末を話し、
海舟も推理に挑みます。

解説を読んでなるほどと思いましたが、
明治維新後の混沌とした状況の中で
華族や武士階級の退廃などに
主眼があったようです。

角川文庫ですが、
これも解説によると、収録されている
8つの連作を含めて23の作品があるようです。
塩野七生作品の『レパントの海戦』です。

ヨーロッパのキリスト教国連合と
オスマントルコ帝国との
歴史的な海戦として知られている
この戦争を、ヴェネツィア側の視点から
描いた作品です。

主人公は、アゴスティーノ・バルバリーゴ。
ヴェネツィア海軍を率いた将軍です。
キプロス島を貿易基地として
繁栄を築いてきたヴェネツィアに対して
オスマントルコ帝国は
領土拡張主義で領有したい思惑。

こうした対立軸に、
カトリックを信奉する国々を
巻き込んでヴェネツィアは
戦争の道へと進んでいきます。

この三部作最後の作品は、
『海の都の物語』の
姉妹作品となっております。

解説にもあるのですが、
哀調が漂う作品です。
塩野七生作品の『ロードス島攻防記』。
三部作の2つ目です。

コンスタンティノープルの陥落から70年。
聖ヨハネ騎士団が領有するロードス島が
オスマントルコの次のターゲットとなります。
小さな島の遠征は、
スルタン、スレイマン1世の親征。
騎士団の海賊行為がよっぽど
目障りだったのでしょう。

そんな物語ですが、
アントニオ・デル・カレットと
ジャン・バッティスタ・オルシーニという
貴族出身の2人の若い騎士が主人公です。

騎士が華麗に活躍する戦争から
銃器や大砲がメインになる戦争へ。
日本でもちょうどそんな時代に
移っていく時期にあたり、
火薬は世界規模での発明だったんだな、と
改めて感じます。
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