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黒岩重吾作品の『天の川の太陽』です。

上下巻の2分冊ですが、その1冊が非常に分厚く
読書好きでないと、なかなか勇気がいる分量です。
この時代の黒岩作品群もたくさんあって、
続きで読んでいくと面白いです。
わたしは今回、『中大兄皇子伝』とこの『天の川の太陽』の
衛星的な作品の『剣は古都に燃ゆ』『影刀』を
続きで読んでいます。

大海人皇子と大友皇子があらそったとされる
壬申の乱がテーマです。
あらすじとしては、有間皇子の謀反でっちあげ事件から
大海人皇子の隠忍自重の日々が始まり、
壬申の乱を勝ち抜くまでを追った物語ということになっています。

壬申の乱が突発的に起こったのではなく、
長い雌伏の期間に少しずつ準備を重ねていたという
視点に立っており、大海人皇子の心の葛藤が
主眼になっています。

面白い作品です。
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海音寺潮五郎作品の『蒙古来たる』です。

元寇という国難にあたって、
皇統争い、北条家の主導権争いに加え、
チンギスハンに滅ぼされたホラズム朝王女の亡命など
さまざまな要素が絡んで、情勢は複雑怪奇。

主人公は誰ともきめがたいですが、
北条家では時宗、朝廷では西園寺実兼、
伊予の豪族河野通有、そして天草の獅子島小一郎でしょうか。

伝奇小説を読んでいるみたいな感じでしたが、
ペルシアのホラズム朝は、チンギスハンによって
実際に蹂躙されていまして、史実なんですよね。
文庫本には後記がありまして、
このあたりのことも書かれていました。

モンゴル帝国関連の作品と併せて読むと、
面白いのではないかと思います。
北沢秋作品の『哄う合戦屋』です。

信濃の一角で領地のやり取りをしている、
豪族の遠藤吉弘のもとに仕官した
天下取りを助ける野望を持つ、石堂一徹が主人公です。

一徹を迎えた遠藤家には、娘の若菜がおり、
領民たちを引きつける人望があります。

陰気でぶっきらぼうな軍師、石堂一徹と
陽気でマスコットガールとして活躍する遠藤若菜が、
審美眼や芸術的センスで共鳴し、
力を合わせて遠藤家の勢力拡大に乗り出しますが、
領主吉弘には、一徹に対する嫉妬心が。

単なる戦国合戦物語ではなく、
心の交流やせめぎあいなどの心理が描かれることで
作品としての奥行きもある、物語になっています。

続編もあるみたいですので、期待がもてそうです。
2014.09.09 『陽炎の旗』
北方謙三作品の『陽炎の旗』です。
この作品は『武王の門』の後日譚となっています。

足利直冬の遺児ながら、周防の大内氏にゆかりの
来海氏に育てられた、来海頼冬。
そして、征西将軍宮の孫である、都竹月王丸。
この二人を軸に、足利義満の時代に
生きた男たちの物語です。

この作品は『武王の門』とその周辺の作品群を
読んでからでないと、分かりにくいかもしれませんが、
逆に関連作品が面白すぎて、
どうしても比較してしまい、辛い点がついてしまいます。
読者のワガママでしょうかね。
2014.08.04 『波王の秋』
北方謙三作品の『波王の秋』です。

南北朝時代の動乱を
海を舞台に駆け抜けた上松浦党の小四郎。
この小四郎を中心にして、高麗や元など
東アジアのパワーバランスの上に
日本を守るという物語です。

同時代を扱った北方作品はたくさんありますが、
この『波王の秋』は、すこし系統が違っており
おそらくですが、←不勉強ですみません
歴史上の人物があまり出ません。
が、迫力がある作品になっています。

時間を忘れてしまう作品でした。
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