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浅田次郎、新選組三部作の最後の作品です。

一刀斎というのは逆から読むと、斎藤一のこと。
新選組の居合の名人が主人公です。
上下巻ありますが、一気に読んでしまいました。

新選組結成から西南戦争までが描かれています。
わたしの所持している新選組関連作品で
西南戦争まで時代が及んでいるのは、初めてです。

ストーリーテラーは斎藤一本人で、
明治から大正への変わり目に
近衛兵の梶原中尉を話し相手として独白していく形で進んでいきます。
梶原中尉と一緒に、読んでいる側も引き込まれていく感覚でした。

エンディングは、個人的にはあまりしっくりきませんでして、
そこが玉にキズのような気がしますが、
面白い作品であることは間違いないのではないか、と思います。
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自分で自分の首を絞めている
隆慶一郎作品にそった読書ですが、
趣味で本読んでるのに、なぜ苦しまんとあかんのか?
という疑問にさいなまれる今日この頃。

紹介するのは、浅田次郎作品『お腹召しませ』です。
箸休めが続きまして、もう完全に「おやつ」ですな。

表題作『お腹召しませ』のほか、
『大手三之御門御与力様失踪事件之顛末』
『安藝守様御難事』
『女敵討』
『江戸残念考』
『御鷹狩』
の6作品が収録されている短編集です。

がんじがらめマンとしては、同じ短編集でも
『五郎治殿御始末』よりも粒ぞろいだと感じました。
とくに、前半4作品は趣があってよいです。

心に響いたのは『女敵討』です。
本来は武士として恥ずべきものとされたらしい女敵討ですが
主人公は妻とその愛人を許します。
というのも、自分も妾との間に一子をもうけていたから。
そして何より、当時の夫婦の愛情の所在と
惚れたはれたの愛情の所在の違いが感動的です。

どの作品にもそれにまつわる作者のエピソードというのか
トピックスというのか、エッセイ風に冒頭と終わりに配されています。
下手な解説を読むよりもずっとこのほうが面白いやり方で
このあたりも浅田次郎の工夫の一つなのかな、と感じました。

長編よりも短編派という人にはおススメです。
浅田次郎の短編6作品が収録された
『五郎治殿御始末』です。
新潮文庫と中公文庫(うろおぼえです)の2つが
あったのですが、よく見てみると
値段が違っていたので安いほうを選んだという
エピソードつきです。
ふつうは、出版社が違っても単価は同じものなので
ラッキーと思って新潮のほうを選びました。

全作品に共通するのが、御一新のあとの
武士たちの身の処し方についてがテーマになっていることです。
非常に面白い趣向やな、と感じます。
6つの話のうち、印象に残っているのは
特に『箱館証文』『西を向く侍』です。

『箱館証文』は、一連の戊辰戦争のときに
千両で命乞いをした「証文」をめぐって
つぎつぎに証文を持つ人が現れるという話。
ユーモアが効いていて楽しめました。

『西を向く侍』は、太陰暦から太陽暦に変わるときの
混乱と天文方だった武士の気概と悲哀がよかったです。

そのほかの作品については、コメントしませんが
文庫の帯にあるように、「リストラ」がテーマになっていて
ほのかに哀感がただよう作品集です。
浅田次郎の『壬生義士伝』につづいて
『輪違屋糸里』です。

島原の芸妓である糸里が主人公で、
芹沢鴨の暗殺をクライマックスに描かれます。
糸里は土方歳三の恋人として設定されていて
重要な役割をはたします。

この作品でも、たとえば、芹沢の愛人であるお梅や
永倉新八、沖田総司などの独白や行動を
その人物の目線で追っていくことで
事件を重層的に浮かび上がらせる方法がとられ
読んでいて、やはり面白く感じさせられます。
そして、芹沢暗殺のクライマックスになると
テンポが急になり否が応でも盛り上がりました。

文庫の解説を読んでなるほどと思いましたが、
女性目線で新選組をみるというのは斬新ですね。
それから、武士対百姓みたいな構図が
柱みたいになっていますが、もともと
平安時代くらいはイコールだった、
同根だったと考えると
歴史の長さとか時代の違いとかが
重みをもって感じられました。

一読の価値はあると思います。
浅田次郎の手によるベストセラー
『壬生義士伝』です。
これは、書店のおじさんにメチャすすめられて購入しました。
そのおじさんの親戚が壬生寺の近くに住んでいたらしく
新選組が本拠にした八木邸の破格の広さであるとか
豊かな暮らしぶりを聞くことができたという
個人的なエピソードつきです。

南部藩出身の吉村貫一郎親子の生涯を
聞き書きや書簡、独白を織り交ぜて描きます。
話し手がころころ変わりますので
徐々に吉村親子が分かる仕組みになっています。
「人としての道」を追っかけた吉村親子の生涯に
非常に感銘を受けました。
文句なしに面白い作品です。

また、坂本竜馬の暗殺や花屋町の暗殺など
京都での事件や戊辰戦争、
奥羽越列藩同盟に関することなど
歴史の解釈なども作中で語られるのも興味深いです。
個人的には奥羽越列藩同盟について改めて
勉強したくなりました。

まだ読んでない方は是非ハマってください。
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